S社のファーストプラン
S社とのファーストコンタクトは完成見学会でした。
事務所で待合わせて、家づくりの流れやシステム、事例を紹介された後、見学会へ。コルビジェを模した白い家は迫力があり、興味を持ちました。
2回目はヒアリングを受けました。そこでは私たちの普段の生活や、↓の記事で書いた家の要望を話し、住みたい家のイメージを共有しました。
MTGの途中、我々が他社にもプランをお願いしていると告げたところ、急きょ、次週までにファーストプランを提案して頂けることになりました。
そして次の週。模型と共に提案されたファーストプランはこんな感じでした。
・家は北側に寄せ、南側に庭を置く。玄関は東側中央
・玄関正面はLDKへの内窓、右はSIC+パントリーからキッチンへ、左はリビングや階段口へつながっており、回遊できる間取り
・キッチン奥のダイニングには等身大のFIX窓があり、樹木を眺められる。リビング奥の窓際に夫のPC部屋を配置。書斎は北側。
・2階は寝室を中央に、前室をフリースペース+収納、奥に水回り、左にベランダ。ホテルライクな雰囲気
このリビング形状であれば、私が希望するビューが再現できそうです。
私はこのプランをとても気に入りました。特にパブリック部分がカッコよかった。
ただし、二人とも2階は使えないと感じてました。洗濯動線は、アキュラと比べて使いやすいとは言えません。改めて希望を伝え、プランを練り直してもらいました。
2回目は、2階を大幅に変更して何とか使えそうな雰囲気になりました。
リビングからのビューのパースや設備のサンプルをプレゼンされ、デザインがオシャレだったこと、プレゼンが熱心で質問への回答も早かったので、不安はあるけど、デザインファーストでこの会社に決めました。
夫は「あなたはSとのコミュニケーションは難しいと思うよ」と言ってたのですが、その時は意味がよくわかりませんでした。
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ビルダー選び(2)
さて。気になるビルダー5社からファーストプランを描いてもらうことにしました。それぞれの進め方や間取り提案、予算感はこんな感じでした。
【三井ハウス】
2×4の住宅性能やロマンティックなデザインが気に入りました。OB宅のセンスも良く、彼らの満足度も高いです。
ファーストプランは営業担当が作成しました。要望をそのまま盛り込んだ感じで、予算が高い割には期待を超えるものがなく断念。営業担当と反りが合わないのも理由の1つでした。
【フリーダムアーキテクツ】
こちらは設計士が営業も兼ねます。要望ヒアリングから1ヶ月後にファーストプランの提案あり。東向きのL型で開放感を出しつつ、大きな塀で目線を遮るなどプライバシーへの配慮もあり、面白いプランでした。
ただ、設計士が忙しいのかレスポンスが遅いことと、こちらの要望を中々察してくれないのが気になり、候補から外しました。
【住友林業】
プラン作成には5万円の申込み料が必要(地盤・現地調査レポート付き)。要望ヒアリングからは営業と設計が2人1組で担当してくれます。
建設現場の見学やプレゼンの3Dなど、先々のイメージを掴みやすく安心感があり、一流企業の底力を感じました。
フローリングの風合いや外構プランは良かったのですが、やりたい事を叶えるには予算が合わず、設計士のデザインセンスがあまり好みではなかったのもあり、断念しました。
【アキュラホーム】
ローコストの割には間取りの自由度が高く、デザインが良いのが好感しました。プラン作成時は営業の他にデザイナーがつき、契約後は設計士と進めるようです。
我々の要望を生活者目線で想像し、提案に盛り込んでくれるのが好印象でした。
例えば、階段をあがった西側に小上がりの畳コーナーを設け、洗濯物干し場にしたのは感心しました。所帯染みますが、西側は縦滑り窓を設けたので日差しと通気の良さが期待でき、共稼ぎにはありがたい作りでした。
間取り提案の良さは営業マンの力量による所が大だと思います。話の進め方もスマートで随所に配慮を感じました。
最後まで迷いましたが、建材やインテリアが安っぽいこと、住設が機能性重視である点が仕上がりに影響しそうでやめました。
【S】
採用した地場のHMです。グループ内子会社の設計事務所の立て付けで、こちらも設計士が営業を兼ねます。
ファーストプランが斬新で、外観のデザインが好みでした。特にリビングからの庭のビューがツボに入り、気に入りました。
OB宅の仕上げの雑さと遅刻癖が気にかかり、最後の最後まで迷ったのですが、デザインファーストの観点と設計士が熱心だったことから、この会社を選びました。
スパッと決断できない時は理由があります。良い点、悪い点は、その後も影響しました。
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家に求めるもの
さてここで、ビルダー選びの基準になる家への要望を紹介したいと思います。
我が家のテーマは「庭を眺める家」です。
リビングでゆったりと庭を眺めたい、できればキッチンやダイニング、玄関からも庭木を眺めたいです。リビングの景観を良くするために、次のことを要望しました。
・洗濯やお風呂などの水回りは2階へ
庭を眺める時に、洗濯物がぶら下がっているのは嫌でした。1階をパブリックゾーン、2階をプライベートゾーンに分け、水回りと寝室を2階にしようと考えました。
・リビングに大開口とウッドデッキを設ける
建もの探訪で見たこちらの家がカッコよかったんです。
庭の景色を額縁のように切り取れたら、景色がよりキレイに見えるかも!と考え、リビングの掃き出し窓を天井までの大開口にしようと思いました。
ウッドデッキは庭との行き来も容易になるので、夫もこの案に賛成でした。
・ダイニングをカフェ風に
私はコーヒーや紅茶が好きで、カフェ巡りが趣味です。家でもカフェにいるかのように寛ぎたいなと思いました。
・素材感を感じたい
無垢床や漆喰の壁を使って、素材感溢れる家にしたいと考えてました。
ただ、デザインをデコラティブにすると飽きてしまうかもしれないと思い、シンプルで飽きのこないモダンな雰囲気にしたいなと考えてました。
・洗面所を造作したい
メーカー支給の洗面所が美しいと思えず、造作にしようと思ってました。勤め先のトイレの洗面所がタイルを使ってオシャレだったので、参考にしようと考えました。
これらデザインに関する要望以外にも、サイズ感や生活スタイルに関する要望をExcelにまとめ、打ち合わせに持っていってました。
大方針を打ち出して、欲しい家のイメージを掴んだつもりでしたが、案外詰めきれていないことを、後々痛感いたしました。イメージを定義しきれていなかったのです。
考え抜くことが大事なのですけどね。なかなか。
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ビルダー選び(1)
さて、土地が決まったら次はビルダー選びです。
私たちはビルダーをゆっくり選びたくて、土地はローンにせず、現金で購入しました。40代の子どものいない共稼ぎなので、何とか貯金で賄えました。
ビルダー候補は、
2.ローコストHM→アキュラホーム
3.地場のHM→S
4.設計事務所→フリーダムアーキテクツ
以上の5社です。
前回話を聞いたHMに、フリーダムアーキテクツと施工を依頼したSを候補に加えました(特定を避けるため、施工会社は伏字とさせてください)。
選んだ観点は、
・木造で、木の風合いを楽しめること
・間取りの自由がきくこと
・デザイン力があること
と、素材感や意匠を重視してました。木の風合いという点では、住友林業に分がありそうです。子会社に植栽に強い会社があるので、庭木の相談にものってもらえそうです。
これらの会社にアプローチして、プランを描いてもらい、どこが良いか比較することにしました。
この時点では建築家は考えてなかったのですが、今思えば、検討しても良かったなと思います。
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土地探しの旅(2)
申込んだ土地が買えず、その後しばらくは、どの案件にも心が動きませんでした。不動産屋さんが送ってくれる情報を斜め読みする日々。
1〜2年過ぎた頃からでしょうか、夫の庭が欲しいアピールが強くなってきました。
「小さな庭の作り方」「ほおっておけるガーデニング(うろ覚え。笑)」
などなど、ガーデニングの本を熱心に読んでます。
夫からのプレッシャーと、彼の年齢が上がるとローンが組みにくくなるのもあり、土地の予算を少しあげて探す事にしました。
すると、前回世話になった不動産屋のTさんが送ってくれる情報に、希望に近い案件が少しずつ出始めました。
ある日、Tさんから気になる案件が送られてきたので、見学する事にしました。
1つは新しい分譲地。20軒ほどの大型分譲です。上下水道・ガスありで周りは田畑ののどかな所でした。
もう1つは住宅街にある東側接道の古屋つきの整形地。東と北が開けていて、午前中は明るそう。近所にスーパーもあって便利です。都市ガスはありますが、浄化槽が必要とのこと。
どちらも駅から10分で希望通りです。
さて、私たちはどちらを気に入ったと思いますか?
私たちは後者が良いと思いました。夫は日照条件が確定していること、私は生活の便利さがポイントでした。しかも新しい道路を建設中で、駅からの距離が短くなるようなのです。
申込みを決めましたが、予算オーバーなのでTさんに相談してみると、
「解体費用分を値引きしてもらいましょう」
と力強いお言葉。無粋な関東人の私たちは値引き交渉が苦手なので、少しでも安くなれば万々歳です。
今回は申込み順が1番手だったので、そのまま値引き交渉開始です。
公開して間もなかったので少し渋ったようですが、結果、解体費用分の値引きに応じてくださいました。ありがたや、ありがたや。
こうして、家づくりが本格的に始まりました。
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土地探しの旅(1)
私たちはまず土地を買うことにしました。条件のおさらいです。
(1) 広さ35坪以上
(2) 東側接道で間口の大きな整形地
さらに、私たちは車を持たないので駅から15分圏内を希望してました。
予算の都合上、住みやすく通勤の便利なエリアで買うのは難しいため、都心から少し離れた街で土地を探すことにしました。
ところが、狙った街でも条件に合う土地がなかなか出てきません。流通する案件が少なく、不動産屋から紹介されるのは、条件に合うけど予算を数百万オーバーしてたり、変形地や駅から遠い土地ばかり…。
そんな私たちの前に、東南角の整形地で条件ぴったりの理想的な土地が出てきました。道路から1mくらい地面が高いので、南面接道でも人目を避ける建て方は可能です。しかも予算を少し下回るという好条件。ネットで見かけたときは、何かの間違いかと思いました。
すぐに連絡をとって下見に行ったところ、私たちは2番手でしたが、1番手はローンの審査が通りそうにないとのこと。速攻申し込みました。
交渉権は1週間で移るので、ワクワクしながら待っていたのですが、なんと。1番手の方が、親戚から資金を借りて土地を購入したと言うではありませんか!
やっぱりね。お買い得だったもんね。貸してくれる親戚がいるなら、私も土下座してでもお願いしちゃうと思います。
理想の土地がもう少しで手に入ったのに。がっかり感が半端なかったです。
初恋の彼(土地)を忘れられず、その後2~3年、土地探しは続くのでした…。
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土地に求めるもの
ハウスメーカーとのやり取りの中で、自分たちに必要な土地の条件が見えてきました。
【土地の広さ】
いろんなプランを描いてもらったところ、家は2階建で30坪位で良さそうです。
仮に総二階なら敷地面積は15坪、余裕を見て20坪は必要そう。庭は、夫から10畳以上という要望が出てます。こちらは7〜8坪あれば十分かと。
隣地との空きも考慮し、35坪以上の土地が必要と判断しました。
【方角】
南面道路は日当たりはよいです。明るいリビングが期待できるでしょう。
しかしながら、夫は庭を眺めるために常にカーテンを開け放す可能性が高く、道行く人の好機の目に晒されると思われます。私にはプライバシーを公開する趣味はありません…。
そこで、東側接道で間口の大きな整形地を狙うことにしました。
東側を狙ったのは、北側に比べて不動産的価値が高く、暑すぎる陽射しを避けるため。道に面した整形値を狙うのも、不動産的価値の高さが理由です。
上記に該当して、通勤や住み心地が良く予算に合う土地。
これがなかなか出てきませんでした。
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