家を建てる理由
まずは家族紹介から。
私たちは40代の夫婦です。子どもはいません。夫婦二人で住む家を建ててます。
家を欲しがったのは夫の方です。家というより庭かな。
夫は昔から植物を育てるのが好きで、結婚してからもアパートのベランダで花や木を育ててきました。これらを庭に植え、日がな一日、眺めていたいのだそうです。
庭がほしいと言い出した頃にはベランダが鉢で溢れかえっていて、水遣りがとても大変でした。地植えにすれば水遣りの頻度が減ります。これも大きな理由のようでした。
私の方はというと、戸建てを持つのは消極的でした。
戸建てで育ったので、近所づきあいの煩わしさや、セキュリティの低さは身に染みてます。生涯かかる経費は賃貸の方が安いので、家を買わなくてもいいかもと考えてたくらいでした。
何より私は、自分が気に入る家を建てるのは難しいと感じていました。
私はアートが好きです。美しい絵画や建築を眺めるのは眼福です。自分たちが作る家もアート作品のように愛でたい。そのレベルまで作り上げるのは、私には高いハードルでした。金銭的な縛りもありますしね。
のらりくらりと住宅購入話をかわしてきましたが、夫の熱心な説得に折れ、ついに5年前、家を建てることを承諾したのです。
なので、我が家のテーマは「庭を眺める家」です。